「フォーズvsミツル」の制作を終えて
https://tsukuriga.net/watch/eqPNl
かなり今更ですが、以前制作した棒人間バトル「フォーズvsミツル」について色々と語っていきます。
この作品は、高3の8月頃から受験の息抜きにちまちま制作していました。秋頃からはほとんど制作を止めてしまいましたが、3月頃に大学受験が終わってから制作を再開し、そして現在公開するに至りました。放置期間を除くと制作期間は約3〜4ヶ月だと思います。
今回の棒人間バトルのコンセプトは、
「単純明快、分かりやすさ重視、棒人間バトルを全く知らない人でも楽しんで見ることができる王道な作品」です。
コメムシさんからキャラクターをお借りして、過去に制作した棒バト「UUUvsウィル・グランツ」は、どちらかというと棒バトをよく知っている人が見る前提の仕上がりとなっていました。そのため、棒バトを全く知らない人が見ると、「展開がよく分からない」と思われることもあるのではないかと考えました。
そこで今回は、棒人間バトルを知らない人にも見せることができる作品を作りたいと思い、この棒バトを制作しました。
今回登場するキャラクターであるフォーズ、ミツルは、それぞれZYESさん、SqualLさんからお借りしたものです。使用許可に関しては…確か自由に使っていい的な感じだったので、特に取ってないですね…。(許可が必要だったらすいません!)
フォーズは、刃物や爆発エネルギーの生成、黒いオーラによる巨大化、そして他人の能力のコピーなどの多彩な能力を持っています。
ミツルは、刀による剣術の他、形や大きさを自在に変えることのできる羽を巧みに操って戦いに挑みます。
今回は、それぞれのキャラクターの性格やバトルスタイルを意識して棒人間を動かしました。例えばフォーズは好戦的なイメージだったので、攻撃重視、ガンガン攻めて戦うなど、またミツルは冷静で頭がキレるイメージがあるので、防御重視、相手の隙を見て攻撃するなど…
今回の戦いの舞台は、夜のバトルスタジアムです。こういうスタジアム風の背景も今まででありそうで無かったのではないでしょうか…?
最初は、上のようなカラフルな背景で制作したかったのですが、途中から明らかにメモリが足りなさそうだったので、断念。下のようにかすり消しで対応しました。
では、作品の細かい内容について語っていきます。
ここの文字につけられた傷跡は、それぞれフォーズの爪とミツルの羽を表現しています。
このシーンはZYESさんの作品の表現をそのまま用いました。そして何故かイキって斜めにするというアレンジをしました。フォーズのロゴは原作と同様のものを使用しましたが、ミツルのロゴはこの棒バトの世界観に沿ったものを作りました。
こちらが参考にしたZYESさんの作品のシーン。
フォーズがミツルに向かって走るシーン。ここのスタジアム風の背景でこだわったことは、観客が写真撮影をしている設定で、カメラのフラッシュを焚いているということです。しかし背景が薄いためによく見ないと分からないという…
序盤は体術や剣術などのシンプルな攻撃から入るのが個人的にはしっくりきます。画像のミツルの剣術は、モンハンダブルクロスのブレイヴ太刀のモーションを参考にしました(意外)
これですね。参考にしたのは、カウンター後のダッシュするモーションです。
フォーズのビーム連射。ZYESさんの作品の表現法をそのまま用いています。地面が破壊されていませんが、決して手を抜いたわけじゃないですよ〜
このビームは、相手と距離を取るための目くらまし程度のものなので、攻撃範囲が広い代わりに威力はかなり低いのです。何せ序盤から高威力のビームを撃つのは疲れますのでね〜
ここのシーンは、SqualLさんの原作を再現したかったので、羽が出現する直前に「I want the power.」の文字を入れました。
…後でよく考えたら、原作ではミツルが覚醒する時にこの文字が出ていたので、少しタイミングがおかしかったかもしれないですね…
羽が出現した時に浮かび上がる青色の筋が気に入っています。
また、この辺りの演出はyamoneさんの作品を参考にしています。
個人的に気に入っているシーン。フォーズの足元を攻撃し、体勢を崩したところで確実にビームを命中させるミツル。ミツルの頭脳派な一面をこのシーンで表現することができて満足しています!
ミツルの羽を押し退けて、フォーズが巨人化するシーン。煙の奥で得体の知れない何かが動いている演出が気に入っています。
実はこのフォーズのモーションにも元ネタがありましてね…
https://twitter.com/blast_flipnote/status/1103263238706196480?s=21
元ネタはなんと、受験に合格した時にあげたこの画像です!ふざけた話ですが、この画像から着想を得ました(は?)
何でこの画像を参考にしたのかは未だによく分かりません。きっと受験が終わったばかりでラリってたんでしょうね。
また、巨人化したフォーズには、よりリアルな動きにするために指を描きました。変形ツールなども利用しましたが、基本的に1枚1枚手描きです。何気にこの指を描く作業が一番しんどくて発狂しました✌︎(՞ةڼ◔)✌︎オオオオオオオオオオオオオwwwwwwww
私が一番こだわったシーンです。逆光にすることでフォーズの威圧感やミツルの絶望感を表現しました。強引に逆光にするこの表現は、棒バト界では恐らく私が初めてなのではないでしょうか…?(多分すでにありそう)
爪によるフォーズの怒涛の攻撃も、地面を揺らし過ぎずに煙を上手く使って迫力をだすことができました。この辺りの煙はNextestさんを参考にしています。
また、このシーンはBGMのテンポが不安定だったため、上手くBGMに合わせた演出ができて満足しています。
ミツル覚醒シーン。
(ここに「I want the power.」の文字を入れるべきでした…)
羽のパーツを細かく描くことを意識しましたが、とにかく尺が短い!もう少しページがあれば色々変形出来たのでしょうが…
しかし、青色のサイバー的な筋や、羽から巻き上がる煙で迫力が出たのでおおむねよかったです。
羽を巨大化して頭上からの叩きつけ。攻撃範囲をより広くするために、羽の着弾地点を分散しています。
ちなみにこのシーンは、構図的にSqualLさんの作品の再現になっています。
これです。引用元が無くて申し訳ないorz
しかしフォーズは羽の攻撃をすり抜け、ミツルに向かって走り出します。戦いはいよいよクライマックスへ!羽に隙間があったのが幸いでしたね。
「フォーズ君タフ過ぎじゃね?普通死ぬやん」というツッコミが来そうですが、まあ細かいことは置いときましょう。
特大ビーム同士のぶつかり合い。まさに王道。
※メモリ容量の関係で、ここから先の描き込みは少なめです。
そしてここも描きたかったシーン。フォーズとミツルの一騎打ちです。
フォーズのこの剣は、フォーズの3つの能力に加え、ミツルの羽の能力を複合したものです。よく見ると剣の先がミツルの羽の形になっています。コピー能力については前例が無かったので、想像で勝手に考えました。設定と違ったらすみません!
ミツルの「火葬」という形態では、羽の変形エネルギーを青い炎へと変換し刀に纏っています。火葬は、そのままIncinerationと英訳させていただきました。
後書き的なものです。メモリ残量の都合上数ページしかありませんが…
ツイッターの映像だと一瞬しか映りませんが、本家うごメモ3Dやツクリガで見ると映っているはずです!
左右のロゴはそれぞれフォーズの爪とミツルの羽を表しています。
ちなみに消費メモリ量は4010KB。ギリギリすぎ!背景の面積が大きめだったのが原因でしょうかね…?
しかしレイヤー統合するなりエフェクトを減らしたりするなりしてどうにか完成まで持ち堪えることができました。
BGMは、予告編と本編それぞれLouder LouderとNever Failsで、どちらもLapixさんの曲です。Lapixさんは良曲が多いイメージがありますね。
特に本編で使用したNever Failsは、激アツな戦いの雰囲気とマッチしていたので、この曲にしてよかったと思います。
今回頂いたコメントでは、「懐かしい気持ちになった」という感想がいくつかありました。この作品は、棒バトを知らない人でも楽しめるようにしたかったので、昔の作品を参考にしていた影響なのかもしれません。昔から棒バトを描いている人にも喜んでいただけたなら嬉しいです!
他には、「それぞれのキャラクターの個性がよく出ている」などとといったコメントも頂きました。どちらも個性的なキャラクターだったので、上手くそれを表現するとこができてよかったです!
心残りとしては、作品の終盤をもう少し描き込みたかったといったところですね。メモリの関係でショボくなってしまった感が否めない…恐らく背景の面積が大き過ぎたのが原因でしょうか…?
メモをパソコンの編集でくっつけるという事も考えましたが、そのような技術が無く、断念。orz
また、今回は棒人間の1つ1つのモーションが長めなので、もう少し色んな動きをさせたかったなぁといった感じです。特にミツルに関しては、羽をもっと色々変形させたかったですね。
受験の影響で現在でもリハビリ中のため、KBN系の棒バトを描くのはまだまだ先になりそうです。それまでは、こんな感じのシンプルな棒人間バトルを描いていきたいと思います。(大学やバイトが忙しくて描けるか分かりませんが…)
次は和風系の棒人間バトルなんかも制作したいですね〜